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- 大河原地区
後醍醐天皇の寵妃を祀る、木津川のほとりにある恋志谷(こいしだに)神社。昔から子授け、安産、婦人病平癒など女性の守り神として信仰されています。毎年4月と9月の祭礼には遠方からも多くの人が訪れます。
縁結びや恋愛成就を願う若い女性のパワースポットとしても知られ、最近は男性も訪れるのだとか。境内にハートの石があり、見つけると願いが叶うといわれています。
○恋志谷神社の始まり
鎌倉時代末期、倒幕の計画が知られた後醍醐天皇は、京都を脱出して笠置山に籠って挙兵しました。それを天皇に想いを寄せていた姫(妃)が聞きつけ、伊勢で病気療養中にもかかわらず駆け付けたのですが、姫が到着した時には、すでに天皇は追っ手から逃れるため、笠置山を後にしていました。
姫は悲しみと長旅の疲れで持病を再発。「恋い焦がれ、病に苦しむようなつらいことは自分一人で十分。人々の守り神になりたい」と言い遺し、この世を去りました。
姫を哀れんだ人々が祠を建て、祀ったのが恋志谷神社の始まりだと言い伝えられています。最期まで「恋しい、恋しい」と言い続けていたことから、いつしか親しみを込めて「恋志谷さん」と呼ばれるようになりました。
○縁結びのお守りは年2 回の大祭へ
春季大祭 4月2日
秋季大祭 9月2日
○ご利益を求めて遠方から訪れる方も
インターネットでご利益を知ったと遠く関東から訪れる人もあります。木津川のほとりに、静かで澄んだ空気に満ちた恋志谷神社。木々の緑の中に赤色の社殿がとても映えます。地域で大切に守られていて、境内はきれいに掃き清められています。清らかで、どこか懐かしい雰囲気にが癒されます。
○動画(YouTube)
恋志谷神社を動画(YouTube)でも紹介しています。お茶の京都の探訪シリーズ11をクリックしてください。
○駅からすぐの沈下橋「恋路橋」を渡ろう
JR 関西本線「大河原駅」から徒歩10 分の恋志谷神社までは、木津川にかかる沈下橋(増水時には水没する欄干のない石橋)「恋路橋」を渡ります。川の流れが近く自然をダイレクトに感じられる沈下橋は、絶好のフォトスポットとしても人気です。
TEL | 0743-93-0105(南山城村役場産業観光課) |
住所 | 京都府相楽郡南山城村大字南大河原小字湯矢畷92番地 |
定休日 | なし |
アクセス | JR関西本線「大河原」駅下車、徒歩10分。駅のほぼ南の対岸に位置します。府道82 号を横切り、木津川河川敷に降り、通称「恋路(こいじ)橋」を渡ってすぐ。増水時は橋が沈むので注意してください。 |
関連URL | http://www.vill.minamiyamashiro.lg.jp/contents_detail.php?frmId=704 |